やけどした時の対処法
最近、やけどの薬の接客が多かったのでなんとなくやけどについて書いてみようと思います。
これからの季節ストーブだの、湯たんぽだの、熱湯だのやけどの危険は身の回りに潜んでいます。
少しでも参考になれば幸いです。
もくじ
やけどした時の応急処置
やけどした時はまず冷却が大事です。
水道水で結構ですので洗い流して、冷却してください。
マキロンなどの消毒は不要です。
そして、やけどの場合は医療機関受診が第一推薦です。
広範囲のやけど、低温やけど、薬品によるやけど…etc
『これって自分で治療できるのか?ほっといても大丈夫なの?』って思うものは皮膚科に行きましょう。
友人がヘアアイロンをちょっと踏んでしまって、勤めている職場がたまたま皮膚科もしている病院だったのでついでに診てもらったら
『なんでもっと早く受診しなかったの!あとちょっとで皮膚移植と言われてもおかしくない傷よ!』
なんて怒られたそうです。
それくらい素人にはやけどの判断は難しいんだと思います。
低温やけどなんて見た目は地味かもしれませんがじっくり皮膚が熱されて傷が深くなっているケースが多いので絶対に皮膚科受診してください。
やけどの市販薬(軟膏)
軽い傷なんですよっていう場合は市販薬で様子をみても良いと思います。
やけどの薬はそんなに種類はありませんが、やけど専用じゃなくても使えるものもあるので併せて紹介します。
・メモA
軽いやけどなら私は大体この薬を勧めています。
成分
クロルヘキシジングルコン酸塩液…殺菌作用
ジブカイン塩酸…局所麻酔(痛みを抑える)
アラントイン…組織修復作用、抗炎症作用
トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE酢酸エステル)…血行促進作用
酸化亜鉛…皮膚組織の保護
成分を見てみるとやけどにぴったりなんですよ。
殺菌し、ヒリヒリする痛みを和らげ、皮膚を修復し、修復に必要な血行促進成分も入っている。素晴らしいですね。
・アッチQQ
熱を持って赤くヒリヒリするようなやけどならこちらも良いと思います。
シャーベット状の薬剤がスプレーから出てきます。
成分
イソプロピルメチルフェノール…殺菌作用
酸化亜鉛…皮膚組織の保護
リドカイン…局所麻酔
成分は少ないですが軽い火傷を治すには十分だと思います。
『水ぶくれが割れてしまった…!!』
という時に怖いのは雑菌が入り化膿する事。
そういう時は可能を防ぐ抗生物質もおすすめ。ですが広範囲に塗る事はオススメできません。小さい水ぶくれ(2cm以内)に塗ってガーゼ等で保護して清潔にしましょう。
・ドルマイシン
こちらは抗生物質のみとなっています。
・ドルマイコーチ
こちらは2種類の抗生物質+ステロイド成分が配合されています。
ステロイドは炎症を抑える成分で通常かゆみ止めに使用されます。
やけどの市販薬(ドレッシング材)
ドレッシングって何やねん。って感じですが、
ドレッシング材は「創における湿潤環境形成を目的とした近代的な創傷被覆材をいい、従来のガーゼは除く」と定義されているそうです。(日本褥瘡学会)
私は以前病院勤務しており仕事柄傷の手当てをすることが多かったのですが、最近では傷をキレイに治すにはモイストヒーリング(湿潤療法)が良いとされています。
(モイストヒーリングについてはまたいつか別の記事でご紹介します。)
やけどでも小さいものであれば十分有効かと思われます。
ドラッグストアにも販売していますのでご紹介しますね。
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・ケアリーヴ治す力
いずれも様々なサイズがあるので傷と、傷ができた場所に応じて選択してください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
やけどはやけどをした本人ではなく周りの人が処置しなければならない事もあるので、
こんな処置の仕方があるという事を知っておくだけでも全然違うと思います。
しつこく言いますが軽いやけど以外は自分でどうにかしないようにしてくださいね。